デニムを革新しながら、海洋汚染の改善を「RAW for the Oceans」

デニムを革新しながら、海洋汚染の改善を「RAW for the Oceans」

急速に拡大するプラスチック投棄による環境汚染の脅威への対処を目的とする「The Vortex Project」に、人気デニムブランド「G-STAR RAW」が連携することで実現したのがこちらの「RAW for the Oceans」コレクションです。

25th January, 2014 Kedongan beach Jimbaran Bay, Kuta, Bali, Indonesia Bali's famous beaches have been swamped by a sea of plastic in the last 4 weeks. Photo Jason Childs Photo Credit-(c)Jason Childs

25th January, 2014
Kedongan beach Jimbaran Bay, Kuta, Bali, Indonesia
Bali’s famous beaches have been swamped by a sea of plastic in the last 4 weeks.
Photo Jason Childs
Photo Credit-(c)Jason Childs

海には、毎年漁獲量の3倍ものプラスチックが投棄されているのだとか。この問題は年々深刻さを増し、早急な対策を施す必要が求められています。海のゴミをエサと間違えて死んでいく動物は後を絶たず、漁網の回収がされずにその網にひっかかってゴールドフィッシングの被害も同様です。海底はヘドロ化していき、海浜植物の生育は阻害され今では海の生物の6倍以上プラスチックがあるとも言われています。

ファレルウィリアムズ

「The Vortex Project」とは、3つのコミュニティが2013年に共同で設立した非営利団体です。歌手のPharrell Williamsがクリエイティブディレクターを務め、商業用テキスタイルで環境に優しい糸などを製造している「Bionic Yarn」社、シーシェパード環境保護団体、影響力のあるクリエーターや思想家、リーダーが海洋破壊を止めるためのアイデアを模索し、プロジェクトを共同で主宰している「Parley for the Oceans」となっています。海洋から廃棄物を回収し、糸や生地、その他消費財として再生、改良および再利用する取り組みを行っています。

1989年にオランダで誕生したG-STAR RAWは、ブランドコンセプトである”Just the product”のもと、素材や加工、裁断にこだわるデニムブランドとして、業界初の立体裁断デニムを打ち出したり、未加工の生デニムにこだわった製品など、新しいことを取り入れてきました。元々G-star RAWは2008年からサスティナブルデニムを採用しており、現在はコレクション内の10%を持続可能な素材が使われています。

Raw for the oceans 4

「RAW for the Oceans」プロジェクトでは、すでに10トンものプラスチックごみの再生を行っている。マスコットには「Otto the Octopus」というファレル考案の愛らしい蛸のモチーフがいろいろな形でプリントされ、そのオーガニックなフォルムとともに、コレクションのポイントとなっているのが特徴的。また、このアイテム達は、着古したらまたプラスチックとコットンに分け、リサイクルすることができるそうな!海ゴミからデニムとなり、さらにまた別の何かへと生まれ変わる。資源が循環するコレクションです。

G-Star RAWとこれに協力するバイオニックヤーン社は、デニムに混合される再生プラスチックの比率をアップさせていくべく、現在も努力中。「デニムを革新しながら、海洋汚染の改善を」という長期的な展望を持って、RAW for the Oceansプロジェクトに取り組んでいます。

世界中の海岸から回収されたプラスチックごみがバイオニックヤーンに再生され、高品質のデニムパンツ、デニムジャケット、Tシャツやスウェットに再生されてきました。これまでに沿岸から回収された使い捨てプラスチック容器の数は200万個以上。毎シーズン、約70万本ものペットボトルが新しく生まれ変わっています。

また本コラボレーションの開始以降、パートナーである「Parley for the Oceans」によってインドネシア、中国海南省、オーストラリアの海岸から撤去することができたプラスチックごみは、現時点で53トンに及ぶといいます。

「i-D MAGAZINE」誌のドキュメンタリーでも取り上げられ、「The Plastic Age(プラスチック・エイジ)」というタイトルで、サーファーや科学者、また解決策を探し求める人たちの経験談を通して、海洋汚染に関して問題提起をしています。

ファレルウィリアムズ2

僕は海とつながっている。海は僕らをはじめ、多くの生命を生み出している。
だから僕は海に借りがあるんだ。

ファレル・ウィリアムス

一流のアーティストが本気で取り組むエコプロジェクト。もしデニムを新調しようとしているなら、しっかりしたメッセージ性・強い意味を持つアイテムを選んでみてはいかがでしょう。

RAW for the Oceansの公式サイトはこちら